渋野日向子が全米女子オープンで単独2位
6月2日まで米ペンシルベニア州のランカスターCCで行われた女子ゴルフの全米女子オープンで渋野日向子が通算1アンダーで単独2位に入った。
2021年大会以来2度目の優勝を果たした笹生優花と日本勢でワンツー。2019年の全英女子オープン女王が久々に「しぶこスマイル」を弾けさせた。
大一番に強い渋野の真骨頂が3日目の14番ホールだった。グリーンのカラーから打ったバーディーパットはラインに乗っていたものの、ボールはカップの縁でストップ。わずかに届かずパー…。誰もがそう思った、その時だった。
渋野の執念が届いたのか、神風が吹いたのか、ゴルフの女神がボールを押したのか。止まったはずのボールが吸い込まれるようにカップにストンと落ちた。奇跡のバーディー!
ボールが止まってからカップに吸い込まれるまで、なんと14秒も経っていた。これほど濃密な14秒があるだろうか。
優勝賞金は240万ドル(約3億7300万円)と高額で、2位の渋野も130万ドル(約2億円)を獲得。今季は9試合に出場して予選通過はわずか3試合、最高順位も50位タイと苦しみ続けた渋野が、メジャーの大舞台で復活の狼煙を上げた。