5点差をひっくり返す大逆転勝利
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は30日(日本時間31日)、ヤンキー・スタジアムで行われたMLBワールドシリーズのヤンキース戦(第5戦)に「1番・指名打者」で先発出場。この日は4打数無安打に終わったが、チームは4回終了時点0-5からひっくり返す大逆転勝利を挙げ、4勝1敗でワールドシリーズ制覇を果たした。
3連勝で王手をかけ、一気の頂点獲りを狙った第4戦は大敗。仕切り直しと行きたいこの日もジャック・フラーティが初回からアーロン・ジャッジとジャズ・チザムに連続本塁打を浴びるなど、3回終了時点で0-5という苦しい出だしとなる。
それでも5回、相手のミスが重なったところにつけこみ無死満塁のチャンスを作ると、ギャビン・ラックスと大谷翔平は連続三振に倒れたが、続くムーキー・ベッツからフレディ・フリーマン、テオスカー・ヘルナンデスの3者連続適時打で一挙5点。試合を振り出しに戻した。
6回に勝ち越しを許すも、8回に再び無死満塁のチャンスでラックスが同点の犠飛。なおも一死一・三塁から大谷が打撃妨害を受けてまたしても満塁とし、ベッツの犠飛で7-6と逆転。この試合はじめてリードを奪うことに成功した。
投手陣は先発のフラーティが2回途中でKOとなる誤算があったなか、小刻みな継投でアウトを積み上げていく。リードを奪った直後の8回裏は前の回から続投したブレーク・トライネンが一死一・二塁のピンチを切り抜け、最終回はウォーカー・ビューラーが3人斬り。1点のリードを守り抜いたドジャースが7-6で勝利を掴んだ。
この結果、ドジャースが4勝1敗で4年ぶり8度目のワールドチャンピオンに。大谷翔平は移籍1年目、メジャー7年目で悲願の世界一を達成。山本由伸はメジャー移籍1年目でチャンピオンリングを手にした。
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