「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

プロ注目の報徳学園・今朝丸裕喜が明かした目標と理想の投手像、関メディ井戸監督に恩返し誓う

2024 8/21 06:05SPAIA編集部
井戸伸年総監督と今朝丸裕喜,ⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

今春センバツ準優勝の最速151キロ右腕

今秋ドラフト候補のプロ注目右腕、報徳学園・今朝丸裕喜が20日、神戸市内の関メディベースボール学院室内練習場を訪問した。

今朝丸は同校中等部の卒業生で、高校野球生活を終えた節目に7期生14人で訪問。井戸伸年総監督(47)やコーチ陣、スタッフに挨拶し、現役の中等部部員にエールを送った。

身長187センチの長身から最速151キロのストレートを投げ下ろす本格派右腕。今春センバツ準々決勝で大阪桐蔭を封じ込むなど準優勝を果たし、夏も優勝候補に挙げられていた。

しかし、夏は1回戦で、旋風を巻き起こした大社(島根)に敗退。6.2回で103球を投げて8安打9三振3失点の成績を残し、今大会最大の目玉はあっけなく甲子園を去った。

敗戦から1週間以上が経過し、本人はすでに気持ちを切り替えている。4月に代表候補として強化合宿に参加したU-18侍ジャパンに選ばれれば、9月に台湾で行われるアジア選手権に出場することになる。さらにその先にはプロ野球ドラフト会議が控えており、気を抜いている暇はない。

「大社戦は立ち上がりの2失点が悔しいですが、自分の投球としては出し切れました。U-18に選ばれたら、まだ野球をできるので切り替えています」と笑顔を見せた。

理想は佐々木朗希、おにぎり食べてパワーアップ

幼い頃から夢見てきたプロ野球。今秋ドラフトでは1位候補にも挙がっており、そのスタートラインに立つ日が迫っている。

「不安より楽しみの方が大きいです」と話す大型右腕。理想はロッテ・佐々木朗希のようなストレートで勝負できる投手という。

細身のため、毎日三食の間におにぎり2個を補食して増量に努めている。昨秋は74キロだったが現在は80キロまで増え、今後もさらにパワーアップを目指す。すべてはプロで通用するストレートを投げるためだ。

「1年目は体作りをして2、3年目に一軍で投げられる選手になりたい」。大きなことは言わず、現実的な目標を掲げて、これまで同様にコツコツと努力を重ねるだけだ。

関メディから初のプロ野球へ

関メディ中等部に入った当初は決して目立つ選手ではなかった。闘志を表に出すタイプではないが、教わったことを実践してきたからこそプレーヤーとしての土台ができた。

「挨拶や全力疾走についてはいつも言われていたので、高校でも続けていました。井戸監督がいなかったら今はないと思っています。次のステージがあるので、そこで結果を出して恩返しがしたい」。そう話す目は真剣だ。

高校生活で残念だったのは、中等部時代のチームメイトとの対戦が実現しなかったこと。才田和空や1年後輩の金本貫汰がいる東海大相模とは練習試合でも対戦がなかった。

しかし、将来的にプロで対戦する可能性もある。今朝丸がプロ入りすれば関メディからは初めてだ。井戸総監督は「今朝丸には頑張ってほしいですね。そして、関メディ卒業生がプロで対戦する日が楽しみです」と期待に胸を膨らませた。

【関連記事】
高校野球を終えた関メディ卒業生が集結、東海大相模・ 才田和空「感謝を伝えに来た」
東海大相模進学直前の金本貫汰・福田拓翔の貴重なインタビュー映像
関メディ中等部出身の報徳・今朝丸、東海大相模・才田、金本ら7人が甲子園に凱旋!今夏は関メディ旋風?